里芋の葉は蓮の葉のようにまるく広がっています。朝露が丸い水玉になって緑の葉っぱにちょこんと座っている。それは朝日を浴びてキラキラと光っている。思わず葉っぱをゆらして水玉をころがして遊ぶ。子どもの頃の芋畑での光景がなつかしく浮かんできます。里芋のおいしいところは何といってもとろっとしたところ。親芋はごつごつして苦手だが、子芋はとろみがあっておいしい。子芋に付いている更に小さい芋は孫芋と言うらしく私の一番すきな部分だ。でも大敵は「かゆい里芋」。
「かゆい里芋」と言って恐れているのは、私だけ。母も妹たちも平気らしい。「里芋は好きなのに料理が出来ないとはかわいそう」と同情されている。かゆみを防ぐための方法を教えられた。それは、手や腕をぬらしてから調理を始めること。さっそく喜んでやってみたが私には効き目がなかった。ほんのちょっと里芋にふれた水がはねて皮膚に付いただけでもかゆみが発生してくる。今、こうしてその場面を想像しただけでもかゆくなって気そうだ。
食べた後、胃の中はどうなっているのだろう。かゆいかゆいと騒いでいるのだろうか。でも、食べずにはいられない。この「かゆい里芋」を作り出す葉っぱを支えている軸の部分、芋茎(ずいき)と云いますが、これもおいしいんです。えぐみを上手に取れば、しゃきしゃきして風味が良く、食が進みます。甘じょっぱく味付けをして煮込んだものは佃煮として保存食にもなります。今年も実家では、里芋好きの我が家の分も植えてくれています。どうぞ天候に恵まれますように。